メリットばかり!茶道を通して学べること→身につく7つの心得
日本文化の代表格である茶道について、興味を持つ方は多いはずです。
長年の歴史を発展してきたので「茶道」はとても奥深く、茶道を通して学ぶことはとても多いのです。
「茶道」を身につければ、多くのことが身につくので、
茶道を学ぶことで身につくこと、メリットについてみていきたいと思います。
茶道には「道・学・実」という言葉があります。
茶道は点前(てまえ=実)を通じて、「道・学」を習得する三位一体の修行なので、
茶道の修行を通じて、楽しみつつも自己成長することがっできます。
①茶道を通してお客様のもてなし方が身につく
茶道を通してお客様のもてなし方が身につきます。
お客様のもてなし方は、先人により磨かれ抜かれたものです。
茶道では一杯のお茶を客人に差し上げるために、そのお客様のことを考え、趣向を凝らします。
茶の湯は一期一会の精神を基本としており、
「今日のその時は二度とやってこない」と心して、亭主も客も一生にただ1回の茶会と心得て、精根を尽くした心遣いをするのです。
茶の湯でいうところの「一期一会」とは、生涯にただ一度の機会しかないことを指すのではないので、日常生活の繰り返しの中で「一期一会」を意識しなければなりません。
江戸時代後期の茶人である井伊直弼が記した「茶の湯一会集」という茶法書では、主客の心構えが説かれており、
一期一会の重要性が説かれています。
②茶道を通して立ち振る舞い(所作)が身につく
茶道を通して、所作が身につきます。
- 美しい立ち方
- 美しい座り方
- 綺麗的な挨拶の約束事
- 物の取り扱い方
- 美しい歩き方
という立ち振る舞いが、茶道を通して身につきます。
茶道では、日常生活における所作について、合理的で無駄のない美しい作法が自然と身につくので、日常の立ち振る舞いが洗練され綺麗になります。
③茶道を通して実践的な礼儀・マナーが身につく
茶道を通して、実践的な礼儀やマナーが身につきます。
茶道では日本古来からの礼儀や慣習を洗練させており、茶道の点前作法を通じて、人が守らなくてはいけない道徳の実践について学べるのです。
- 先生や先輩、友人との接し方
- 慶弔のしきたり
- 挨拶の仕方
茶道の世界では日本古来からの綺麗・慣習が伝承されているので、実践的なマナーを身につけることが可能です。
儒教で言うところの
「仁(人に接するここと)」
「義(人間の行うべき道理)」
「礼(礼儀作法)」
「智(物事を理解し是非善悪を判断)」
「信(約束を守る)」
と言う5つの常に、茶道は作法はかなっていると言われます。
④茶道を学ぶことで美意識・感性が磨かれます
茶道を学べば美意識や感性が磨かれます。
茶道において、亭主は自己の美意識により客をもてなすので、
客人のことを考えて、どのような趣向でもてなしたら喜んでもらえるかを考えますし、季節や趣向に合わせて茶道具を探したり、選んだりもします。
その過程で多くの茶道具と巡り合い、また触れてみることで、茶道具を初めてした美術工芸品を見る目が養われていくのです。
日本の総合文化と言われる茶道を学ぶことで、美意識と感性が磨かれて、より豊かな人生を送ることができるでしょう。
⑤茶道を通して心身が健康になる
茶道を通して心身が健康になります。
茶は、臨済宗を日本に伝えた僧侶である「栄西禅師」が、中国から禅院の喫茶の風習と茶の種を持ち帰ったところから再興しました。
日本において平安時代以降とだえていた茶の栽培と喫茶の慣習が再興し発展したのです。
栄西禅師が茶を再興した頃は、茶は、
「健康に良い飲み物」
「長生きするための効用のある薬」
と言う位置付けの飲み物でした。
しかしこれが室町時代になると、
茶の湯は人と人とのコミュニケーションを媒介するものとして重要な役割を担うようになったのです。
これらのことからも、茶道を学ぶことで心身が健康に効能があることがわかります。
栄西禅師の書物「喫茶養生記」には、
「茶は養生の仙薬なり、延齢の妙術なり」と記載されています。
⑥茶道を通して、日本文化を世界に発信できる
茶道を学ぶことで、日本文化を世界に発信できるようになります。
昨今、日本においても国際化が進んでいますが、
茶道を学ぶことで、自分自身が日本文化を学ぶことができますし、海外の方にも日本人としてアイデンティティーを示すことができます。
茶道は、海外においても代表的な日本の総合文化として認識されているので、
日本人として茶道を学ぶことで、日本人・日本文化を証明することが可能です。
⑦茶道を通して、相手を敬う心が養われる
茶道では、人としての相手を敬うことを大事にしています。
亭主と客が相手を敬う交流をすることで、会の雰囲気が盛りあげることを「一座建立(いちざこんりゅう)」と言います。
一座建立の精神は、互いに尊重し、平和共存するという精神が伸びていくのです。
裏千家の15代鵬雲斎(ほううんさい)宗匠は、
「一盌(いちわん)からピースフルネスを」をとうたい、一座建立の精神を大事にしています。
茶道で学べること、身につくこと(まとめ)
今回は、茶道を通して学べること、身につくことについて、主要な7つを挙げてみました。
しかし、茶道を通じた学びはこれら7つに限りません。
茶道を通して学ぶことはとても多いのです。
茶道の土台を身につければ、さらに多くのことを学べますし、世界が広がっていきます。
茶道を学ぶメリットは、無限の広がりがあるのです。